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POSTED Wednesday, March 3, 2010 08:51

5合目目前ラストスパート

こないだの9mm前座めっちゃ楽しかった。9mmもお客さんもみんなあったかくて、うーん、やっぱりみんな笑ってんのは最高だなーと思った。あと2ヶ月もしたら、またあの世界に帰れるのかな。たった一時間ほど、狭いライブハウスにぎゅうぎゅうに集まって、酒を酌み交わすわけでも一緒に旅行に行ったりするわけでもなく、名前も知らないまま、ただ一緒に爆音にまみれるだけだけど、それでも他の誰よりも人生を一緒に生きているあの人たちにまた会えるのかな。

あれからずーっとスタジオこもりっぱなしだから、もうすげー遠い世界のことみたいに感じる。でもいったん作曲部屋のドアを閉めたら誰にも入って来て欲しくないし、外にも出たくない。この部屋全体が自分のインナースペースと同化するまで丸2日はかかるのに、その空気を散らしてしまえるほどの時間はもうないし、なにより人に会えない理由があるのだ。

円満な社会性と強烈な独創性を兼ね備えた人間なんて、俺の知りうる限りにはいない。実際どこかにはいるのかも知れないが、少なくともこの短い人生で出会った中には一人もいないし、むしろ残念なことにその両者は見事に反比例する傾向にある。

自分の非協調性を正当化するわけじゃないのは、どれだけいい作品を作ろうと人を傷つけるような人間は決してアーティストとして成立していないということが最近はよくわかるからだ。だから自分で作った檻に、自分で鍵をかけるようになった。創作モード以外の自分を知る人間が不用意に近づいて大けがをしないように。

ただね、ハイエイタスのメンバーはがんがん入ってくる。爪を立てられても平気どころか(自分としてはおっす、て背中をポンてしてるだけなんだけどね)、むしろ創作モードのスイッチが入ってる時の俺の方がよっぽど分かりやすいみたいだ。あと一週間で作曲期間が終わるけど、どこまで行けるかやってから、今の自分を許せるかどうかを決めようと思います。