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POSTED Saturday, October 15, 2022 03:20

Burgers Never Say Die!

ロサンゼルスの朝はだいたい曇っていて、日が高くなるにつれピーカンになり、朝食を摂り終わる頃には雲一つない晴れ渡った空が拡がるのだが、秋になると気温のせいか青空が顔を出す時刻が遅くなり、また日中も雲が残っていることが多い。2月にこの街に来た時はまだ夜は寒くて、厚手のパーカーを着ていても歯がカチカチと音を立てることがあったものの、3月ごろからは、そしてつい半月ほど前までは、ずっと夏をどこかに感じていた。


(↓今朝の空。)

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ああ、本当に夏が終わったんだな。


そして、長かったこの旅も終わるんだな。


日々涼しく、そして寒くなっていく季節とともに、毎朝そう感じる。その気持ちがどんどんふくらんでいくと、最後にはいったいどういう気持ちになるんだろう。Hollywood Walk Of FameでのSnoop Doggみたいに、「1日も休まなかった自分に、そして決してやめなかった自分に感謝したい」なんて冗談を言いたくなるかもしれない()


ブログの更新がここまで空いたのは、時間的/精神的余裕がなかったこともあるけれど、なにより「順調です」なんて書いた日には翌日に風邪を引いて全部が延期になったりしそうで、油断につながることはしたくなかったというのが本当のところだ。めっちゃ更新頻度の低かったこのブログを2月から読んできてくれた人がいたら、ほんとうにありがとう。どうやらアルバムは完成しそうだよ。(フラグになりませんよーに!)


(↓ギター録りは完了!)

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今日はこれからドラム録音の最終日。雄一がロスに戻って来たら残りのベースを録り切って、あとは3曲の歌入れと、1曲の歌い直しを残すのみだ。ここからは体調とメンタルが重要になってくるので、時間が許せば軽く走るつもり。


まだ終わってないのでもちろん油断は禁物だし、ここからどんな歌が歌えるのかで作品自体も変わってくるから本当に喜ぶ瞬間はまだ先だけれど、一生でこんな挑戦ができるのはきっとそう何度もない。なにから手をつけていいのか分からないまま勢いでロスに飛んできたあの日から今日までを振り返ると、人生はまだまだ冒険に満ち溢れていると感じる。大事なことは結果ばかりを求めることじゃなくて、どれだけ自分の心に耳を傾けられるかの方が、俺には遥かに大事なんだなってことを改めて知ることができる、素晴らしい旅になりそうな予感がしている。


(↓ドラムREC)

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今回ロスに来てからそろそろ一ヶ月。あと少し。みんなの顔をライブハウスで見れること、トシロウを筆頭に仲間たちと久々に飲みに行けること、そして奥さんとゆっくり眠れる日を夢見て、残りの日々をがんばります。:-)


(↓今年一年一緒に突っ走ってこれたメンバーたち。頼もしいことこの上ない。)

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POSTED Sunday, September 18, 2022 15:45

ELLEGARDEN Lost Songs Tour 2022

ほい~。久しぶりの更新です。


かれこれ1年以上作ってきたアルバムのアレンジがようやく全曲終わり、あとは作詞とレコーディング。全部終わってから腰を据えてレコーディングに入りたかったんだけど、結局いつも通り最後は並行してやることになりそうです。まあ、それも生きている実感ってことになってくれたらいいなと思います。


で、今日のブログは先日発表された"Lost Songs Tour 2022"に関してです。本当は発表と同時にアップするべきなんだろうけど、アレンジ以外のことを極力後回しにしたかったので今になってしまいました。


このツアーはアルバムのプレツアー的なものなんだけど、非常にエゴイスティックなものでもあります。


ELLEGARDENが千葉から東京にライブの拠点を移して、全国駆けずり回ってるうちにセトリになかなか入らなくなっていった超初期曲とか、知ってる人が少ないとか人気がないとかの理由であまりやらなくなっていったけど、メンバー個々人にとって当時大事だった曲とかを、何曲かずつセトリに入れて周りたい。そういう曲をやる機会は新作が出るともっと作りづらくなるものなので、ああ指輪歌いてえなあ、とか一時期はライブの締めは必ずナイフだったな、みたいな感覚にケリをつけときたい。


そんなツアーなので"Lost Songs Tour"。


ただ、終始レア曲だらけ、みたいなライブをやるつもりは全くないし(そんなに楽しくなさそう)、このツアーが終わったところで結局演奏されなかった曲もたくさん残ると思います。それでもひっさしぶりにあの曲歌えるのかあああ、みたいにワクワクしている渡米直前です。:-)


台風すごそうなので、みなさんぜひ気をつけてお過ごしください!


(前回の帰国便の機内で目覚めたら横にこんなんおった。)

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POSTED Tuesday, August 9, 2022 19:11

We have a guardian angel.

高橋がパスポートを失くすなど(さらっと書くことでもないのだが/詳細は本人に聞いてくれw)、最後までドタバタ珍道中だった俺たちの旅も無事に終わり、帰国したのが数日前。5人での共同生活は本当に楽しくて、そして肝心の仕上がった音は、16年ぶりの新曲としてみんなに聴いてもらうのに堂々と胸を張れるものになったと感じている。


帰国後はそれぞれ時差ボケに翻弄されながら自分のやるべき事に没頭していて、俺はいつも通り残りの編曲と作詞でさっそく追い込まれている(笑)。時差ボケを利用して朝6時にはスタジオに来て作業を開始するのだが、どうしても夜までやってしまうので体感的に昼なのか夜なのかよく分からなくなってきたところだ。でもここからが俺にとっては本当の勝負で、主に時間との、そして自分との闘いだ。半年かけて作ってきたアルバムも、少しずつその姿を現し始めている。


(ドラム録音を終えて。しゃがんでいるのはドラムRECのエンジニア、Adam。)

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4月にバーバンクのスタジオからほど近いトレッキングコースを登ったときのこと。およそ8分目まで来たあたりで「あと少しだ」と感じてからの道のりが一番険しく、過酷だった。「そういえばこの感覚、何度も味わったことがあるな」と感じたのをよく覚えている。ここのところなかなか毎日書けてはいないMorning Pagesを、モチベーションを失いそうなときによく読み返すのだが、そこにはこう書いてある日がある。


「いままで何度ゴールテープが見えて油断したんだ。何度手が届きそうなところまで行って諦めた。ここで止まるな、腕を振り続けろ。今度こそ最後まで登りきれ。」


(その日、登ってきた道を振り返って撮った一枚。)

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たくさんの人が力を貸してくれている。俺たちが力を込めれば込めるほど、背中を支えてくれる人が増えていく。こうして自分の作品を作ることに没頭できている時間は本当に奇跡だ。もしこの山を登り切ることが出来たら、その感謝を伝えにみんなの街を回るつもりだ。だけど、それまでは振り返る時間すら惜しい。


日本の夏は蝉が鳴いていてたまらく好きだ。今年の夏は一生忘れないだろうな。:-)


(俺のギターを録ってるときの雄一。左に見えるのは俺たちの守護天使、Scott Murphy。)

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